紙のきれはし

雑記や旅の記録、Train Simulator関連など

英国鉄道旅 LNERに乗ってヨークの国立鉄道博物館へ

 


ほぼ一カ月ぶりの更新になりました。

緊急事態宣言期間の延長も発表されましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

在宅時間も増え、写真を振り返るついでにちょっとした旅行記としてまとめてみました。

旅行自体は1年以上前ですが、時間があれば他に乗った列車についても投稿できればと考えています。

写真のセンスないのはどうかご了承ください.....。

もくじ 

 

はじめに

旅行計画を立てているときに真っ先に行先候補として挙がったのがヨーク。

国立の鉄道博物館もあります。博物館は鉄道好きには外せないスポットで、一度は訪れておきたいと考えていました。

さらに道中の列車旅も楽しみの一つ。日立製車両「AZUMA」の登場により、引退が発表されていた(訪問後、完全な引退は延期が発表されましたが...)IC225に乗車したい!というのもありました。

※2019年3月の旅行記です。

始発駅、キングスクロス

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2019/03/21 08:03 London King's Cross

 2019年3月21日 ロンドン キングスクロス

出発地はハリーポッターの9 3/4番線で有名なキングスクロス駅です。

この日はロンドンに到着した翌日でした。朝8時前にキングズクロス駅に到着。予定では8時発のエディンバラ行きに乗車予定でしたが、一等車でも混雑していたので30分後のニューカッスル行きに乗車。こちらの列車は空いていてすぐに着席できました。

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当時は試運転中だった日立製車両AZUMAを横目に出発

8時30分、定刻通り発車。列車はスピードを上げつつ、北へと向かっていきます。

乗車して約10分後、検札に加えどこまで乗車するか、食事サービスの希望有無を聞かれました。 今回利用したLNERでは、時間帯により一等車の乗客に無料の食事サービスが提供されています。メニューもいくつか用意されているので、好みのメニューを選択できました。

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2019/03/21 09:18 Peterborough(列車内から撮影)

 ロンドンを出発して約45分、最初の停車駅のピーターバラに到着しました。

この駅はロンドンからの近郊列車の終着駅にもなっています。写真は車内から駅の発車案内を撮影したもの。多くの列車が行き交うことが読み取れます。

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のどかな風景の中を走っていく

この日はお天気にも恵まれ、終日雨に降られることなく行動できました。

食事サービス

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さてお待ちかねのお食事タイムです。

ピーターバラの駅を出発して程なく、食事サービスが提供されました。どの料理もアツアツです。景色を眺めながら美味しく頂きました。(ホテル食べた朝食よりも美味しかったかもしれない)

ヨーク到着

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2019/03/21 10:36 York Station

ロンドンから約2時間、ほぼ定刻でヨーク駅に到着しました。

列車を見送り、まずは 鉄道博物館に向かいます。

いざ鉄道博物館

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駅から徒歩数分で、博物館入り口に到着しました。鉄道博物館の入場は無料です。寄付も募っており、寄付する人はお金を入り口で渡す方式でした。

館内へ

今回はグレートホールの車両を中心にご紹介します。

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館内に入ってまず目に入ったのがユーロスターの機関車。

ユーロトンネルの開通後、ロンドン~パリを結んだユーロスターの車両になります。

映像や書籍でもよく見た、ユーロスターと言えばこの白基調に黄色の塗装でした。残念ながら現在は車両の置き換えが進み、この塗装のユーロスターの走る姿は見れません。

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LNER Class A4 4468 Mallard

青い車体が目を引く蒸気機関車。博物館の目玉車両の一つがこちらのマラード号です。この機関車の特徴は、蒸気機関車の世界最高速度記録を保有していること。1938年7月に記録されたその速度はなんと203km!

Class A4形で現存するのは、このマラード号を含めて6機が保存されています。

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他にも、ユーロトンネルの工事で使われた車両や.....

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日本の0系新幹線も展示されています。

2001年にJR西日本から寄贈され、日本から海を渡ってやってきました。ちなみに、かつての「相方」になる反対側の先頭車は、愛媛県の四国鉄道文化館に保存されています。

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0系は車内にも入れます。入った瞬間、国鉄車両独特の「あの香り」がします。

「乗務員室」や「窓側」など、もちろん日本語表記もそのままです。

英国に来て日本の車両に乗るという、少し不思議な感覚でした。

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博物館には蒸気機関車のみならず、多種多様な車両が展示されています。左の機関車は、かつてロンドンとエディンバラを結んだ都市間列車の牽引機でした。デルティックの名でも知られています。f:id:Hashitoya:20200504214811j:plain

こちらの黒い機関車は、かつてシェフィールドとマンチェスターを結んでいたWoodhead Lineで活躍していた電気機関車です。英国では珍しく、直流1500Vの車両でした。

この形で唯一の保存車両となっています。

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グレートホール内を一通りを見て気づいたのは、展示車両の密度の高さです。写真のように所狭しと展示車両が並んでおり、全ての車両を写真に撮るだけでも大変なぐらい、実に多くの車両が展示されています。

更に展示車両の入れ替え等も行われています。(今回の訪問後にはHSTが収蔵されています)訪れるたびにまた新たな車両に出会えるかも?

結局、鉄道博物館に滞在したのは2時間程でしたが、正直全ての車両をゆっくりとは見れませんでした。

また車両以外にもパネルでの展示や、充実した収蔵資料も見ることができます。全てをじっくり見るなら確実に丸一日掛かるでしょう。

最後にミュージアムショップに立ち寄りました。

蒸気機関車に関する本や、路線の配線だけをまとめた本、車両の写真集にグッズなど、多くの商品が販売されていました。

 

ショップでは展示車両のポストカード、博物館のロゴが入ったキーホルダーを購入しました。

ヨークの街中へ

折角ヨークまで来て鉄道博物館だけを見て帰るのは勿体ない、ということで少しだけながら街歩き。ヨーク大聖堂を見に行きました。

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ウーズ川の景色

 ヨーク駅からヨーク大聖堂までは徒歩で約15分。途中で川を渡ります。橋の上からの一枚。

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たかい(語彙力)

ゴシック様式の歴史ある風貌のヨーク大聖堂。まさに「大聖堂」と言ったたたずまいです。中にも入りましたが、ステンドグラスの大きさに圧倒されました。

ロンドンへの帰路

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味は少しスパイシー

一等車では食事サービスがない時間帯の列車でも、無料で軽食を食べることができます。

帰りのロンドンへの列車内では、カレーを頂きました。メニューは他にサンドイッチや、スープなどがあったと思います。カレーとは別にスナックも頂いたりしているうちに、お腹は一杯に。

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日も傾きだした夕刻、キングスクロス駅に到着。一日中歩き回って疲れたせいか、この後すぐホテルに戻って寝ました。

おわりに

鉄道博物館は、魅力的な展示、車両も多くあり鉄道好きにはたまらない場所でした。

鉄道目当てで渡英される際には、一度訪れておいて損はないでしょう。

またヨークに立ち寄る機会があれば、今度は街歩きをゆっくり楽しんでみたいですね。

 

 拙い文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

一日でも早く、また自由に旅行ができる日が来ることを願って........