英国鉄道旅 コンウォールの保養地、セントアイヴス(St Ives)へ寄り道
今回はコンウォールにある、セントアイブスへ行った記事になります。
時系列的には、以前投稿したこの記事の続きです。
もくじ
はじめに
鉄道主体の旅とはいえど、ペンザンスまで行ってとんぼ帰りも勿体ないので、少しでも観光できたらと考えていましたが、セントマイケルズマウントは冬季閉鎖中。
どこへ行こうか悩んでいましたが、やっぱり鉄オタな性分、列車に乗りたい!
そんな時、地図を見てふと目に留まったのがセントアイヴス。場所としてはコンウォール半島の突端の付け根あたりで、北海岸にある小さな街です。
しかしこの日の宿泊地はブリストル。ペンザンスからは鉄道移動で約200マイル(330km)。列車が少ないのもあり、ペンザンスは14時の列車で出発予定。昼頃にはペンザンスに戻る予定でした。実のところ、セントアイヴスでの滞在時間は2時間に満たない程。
短時間だけど街歩きできるかな?と少し不安でした。
参考までにセントアイブスの場所はこちらになります。引用:Google Map
寝台列車を降りたら
おはようございます。朝のペンザンス駅です。
予定では乗車予定の列車が到着するまで、駅のラウンジで休憩するつもりでしたが寝台列車が40分遅れた為、下車してすぐに到着したセントアイヴス行き(写真右)に乗車。
この日は土曜日。鉄道でセントアイヴスを訪れる場合、基本的にペンザンスの隣駅のセントアースで乗り換える必要があります。訪問した2019年3月時点では、一日に数本だけペンザンス~セントアイヴスの直通列車が走っていました。
列車は2両編成のディーゼル車。まさにローカル線の車両といった編成です。
また今回は利用していませんが、バスでセントアイヴスへ行く方法もあるようです。
セントアイヴスへ
列車はペンザンスを出発。海を横目に走っていきます。
ペンザンスから8分でセントアースに到着。ここから列車はセントアイヴス支線に入り、終点を目指します。
支線に入ってからは、進行方向右側に海が見えます。線路は高台を走るので見晴らしもよく、なかなかの絶景です。
景色を楽しむうちに気が付けば列車は終点へ。ペンザンスを出発して約25分、セントアイヴスに到着です。
街の中へ
駅を離れて街の方に向かいます。街の第一印象としては起伏が激しいな、という印象を受けます。写真は駅近くの公園から撮影。高台にあり、付近に遮るものもないので海風が少し肌寒かった覚え。
左手奥に見える少し小高い丘は、ザ・アイランドという公園になっています。
振り返るとセントアイヴス駅が見えます。ちょうど列車が入線してきました。
こう見ると、駅の背後も丘になっているのがよく分かります。
手前に見えるのは駐車場。駅に車でアクセスする地元の方々はここにパークアンドライドとかするんでしょうか。(現地で駐車場の利用案内でも見とけばよかったな)
白い建物が、坂道に沿って階段状に並んでいます。坂の街に住むって、どんな感覚なんでしょう?
私が普段住んでいる場所が平野なので、ここまで起伏のある道は周りにありません。
電線についている電球はこの道以外でもよく見ましたが、街灯のようなものなのかな?
夜の点灯している様子が気になります。
街の中の道は写真のように狭く、一方通行に指定されているような道も多くあります。
この道を歩いているときも車が走ってきて、建物の壁に張り付くようにして避けました。
この写真よりも狭い道も多くあり、壁を擦るんじゃないか?というような場所も。
どちらにせよ、この街で車を運転する時は高いドライビングスキルが要求されそう。
様々なお店の看板が並んでいます。
今回歩いた道の沿道はお店が多く、理髪店や書店、コンウォール・パスティを売ってるお店などが並んでいました。奥に家々が見えるのも坂の街らしい光景ですね。
地図を見てみると、海が近いセントアイヴスには1つだけではなく、いくつかのビーチがあるのが分かります。写真は左手に見えるのは、ハーバーサンドという比較的小さなビーチのようです。
カモメとハーバーサンド。この街ではよくカモメを見かけました。
写真の右側に写っている柱に、小さいですが赤い看板が見えます。
画像引用元: www.stives-cornwall.co.uk/beware-of-the-gulls/
拡大した図がこちら。”カモメに注意”という看板です。 街でもよく見かけたこの看板、
どうやらカモメが人の食べ物を狙うので注意してくださいということらしい。
アイスクリームって単語が出てくる辺り、ここがリゾート地なんだなと実感します。
列車を降りてから、このハーバーサンド周辺まで歩いている間にどんどん潮が引いてきて、砂浜が見えるようになっていました。
訪れたのは3月だったのもあってオフシーズン。夏は大勢の観光客で賑わうであろうビーチも、散歩をする人影がちらほら見える程でした。今思えば、ビーチに降りて貝殻でも拾えばよかったかな?とも思ったり。
海を眺めてるうちに、残念ながら列車の時間が迫ってきました。そろそろ駅に戻らねばなりません。
駅に戻りつつ撮影した、なんとなく今でもお気に入りの一枚。海が背景にある風景は魅力的です。
ともかく、 美しい海の景色が心を癒してくれました。セントアイヴスはどこを見ても素敵な風景が広がっています。
そしてセントアイヴスはアートの街でもあります。テートの分館など、美術館やギャラリーなども多くあり、芸術に触れることもできます。
さらに、この街には日本との意外な繋がりがあります。セントアイヴスは、栃木県益子町との友好都市なのです。
陶芸家の濱田庄司が英国に渡り、バーナード・リーチと共に築窯したのがセントアイヴスだったそうです。益子町公式HPにも概要が載っていますので、気になった方は下記のURLもご覧ください。
再びペンザンスへ
セントアイヴスを離れ、ペンザンスへと戻ります。帰りの列車はペンザンスへの直通列車ではないので、セントアース駅で乗り換えです。写真はセントアイヴス線が発着する3番線ホーム。セントアイヴス行の列車が発車時刻を待っています。
ペンザンス行の列車が来るまで少し時間があったので、駅構内を観察。日本では滅多に見なくなった腕木式信号機もここでは現役。
乗車するペンザンス行の列車がやってきました。この列車に乗りペンザンスへ戻りました。
おわりに
英国の旅の中でも、特にセントアイブスは印象に残っています。 夏に来てのんびりするような場所には最適だな~とか考えつつ歩いていました。じっくり街を楽しむのなら、セントアイヴスに宿泊しつつ散歩するのが理想形かな?
非常にのんびりした時間が流れていて、保養地として人気が高いのも頷けます。
短い時間ながら、街歩きも楽しめました。
しかしながら時間の制約もあって、今回は訪問できなかったスポットもまだまだあります。せめて、写真にも写っていたザ・アイランドぐらいは行くべきでしたね....。
街も自然も美しい、セントアイブス。こじんまりとした街ですが、魅力が詰まっています。コンウォール方面に行く機会があれば、是非訪れてみては如何でしょうか。鉄道で訪れる場合、ロンドンからならば以前このブログでご紹介した、ナイトリビエラに乗車するのがオススメです。
次回また英国旅行できる機会があれば、もっと街歩きに時間を割きたいです。ちょっとしたお店で買い物したり等。こうして旅行計画がまた膨らんでいきますね。
最後までお読み頂きありがとうございました!